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福見友子 :

浅見八瑠奈・福見友子、金銀の明暗

会場に君が代が流れる。
日の丸が二旗掲げられる。
8月23日、世界柔道選手権2011パリ、女子48㎏級の表彰式。

金メダルを獲得した浅見八瑠奈は、優勝の喜びを爆発させてはいない。
一段低い位置に涙目の福見友子の顔。それは銀メダリストの表情ではなかった。
不完全燃焼で舞台を降りなければならないことの悔しさが表れていた。

五輪前の世界柔道。今後もこのような光景が続くかもしれない。
たとえ、どんなにポイントを持ち、ランクが高くてもオリンピックに参加できるのは、各国各階級1人だけ。世界柔道の結果は、五輪代表の選考に大きく影響する。

2007年4月、福見友子は谷亮子を破り優勝しながら、谷の実績が重視され、北京オリンピック出場につながる世界柔道選手権への出場を逃した。その理不尽を胸に秘め、苦しい練習に耐えた4年間だった。

五輪への思いが強すぎたのだろうか、この日の福見友子は序盤からモタモタした感じ。動きにキレがない。底力で決勝にたどり着いたが、実力で拮抗する浅見八瑠奈を相手にポイントが奪えない。

残り27秒というところで、小外刈りを掛けるが、大内刈りで返された。有効の判定。

金に限りなく近くても、オリンピックは遠のいた。
勝負の残酷。

浅見八瑠奈の栄光は、福見友子という超えるべき強い存在がいてこそのもの。
実力は誰もが評価する。気持ちを切り替え、前向きに取り組んでいけば、福見友子に運が転がり込んで来るかもしれない。

by  netarrows    at 2011-08-24 21:27 +09:00

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